東寺(世界文化遺産)

東寺(世界文化遺産)

東寺の象徴としての五重塔(高さ約55ⅿ)はJRに乗車して京都に来るとそろそろ京都駅に到着です…"おいでやす”京都へ。東寺は796年、桓武天皇が平安京遷都後に国の安泰を祈るため建立した官寺の一つです。当時は平安京の正門である羅城門の東に位置し、都の守護を担いました。ホームの反対側には京都タワー。古都京都には平安時代からの華やかさがあり、山に囲まれた盆地で謙遜な大寺院があり、多くが世界文化遺産に登録されています。東寺も当然「世界文化遺産」に登録されています。以前参拝した折は南大門(*三十三間堂から移設)から境内に入って右横の五重塔へそれから金堂から講堂の順に見学しましたが、拝観の受付が東側の慶賀門(*市バスの停留所側)からで少し戸惑いました。初めての拝観で講堂に安置されていた「大日如来像」(各自想いはありますが、おおらかに包み込む優しさをもち合わせた心の安らぎを感じさせる仏像)に感動しました。月日が経ち、秋日和にさそわれ再訪し今回は「大日如来像」前に座り込みゆっくりと拝観、素晴らしい像に再度心が高揚するのを感じ、満足です。
「東寺」といえば京都で唯一現存する官寺弘法市(毎月21日〈空海の命日〉縁日が開催)、初弘法1月21日に出向いたことがありますが東寺が単なる観光地ではなくこの日は境内には陶器・古着・食べ物等多くの露店が所狭しとでていて、今日にも庶民文化として地域社会と結びついているのを感じました。又毎月第1日曜日には骨董市があり外人さんにも珍しい雰囲気を感じられると思います〈京都の新しいイメージを再発見できます〉
京都のランドマークとして親しまれている東寺は桜の名所としても有名で、秋の紅葉シーズンも東寺の見逃せない魅力です。境内のモミジやイチョウが色づき、五重塔や金堂とのコントラストが鮮やかでインスタ映えします。*特に夜間拝観ではライトアップされた紅葉が水面に映り込み、幻想的な風景を作り出すとの事…残念ながら行ってません。

◎アクセツ:京都駅八条口から徒歩約15分(塔に向かって歩けば迷うことはありません)今回は阪急電鉄京都線(大宮駅下車)から市バスで向かいました。市バスは各所から「東寺行き」があり本数も多く便利です。又東寺からは清水寺等各方面への市バス交通網もよくお薦めコースです。参拝時は事前に東寺ホームページ〈https://toji.or.jp/〉で拝観時間等確認される事をお薦めです。

東寺(総本山教王護国寺)

東寺は796年、桓武天皇が平安京遷都後に国の安泰を祈るため建立した官寺の一つです。平安京の正門である羅城門の東に位置し、西には西寺(現在は廃寺)があり、都の守護を担ったお寺。国家鎮護を目的としたこの二つの寺は東寺の五重塔が高さ約55メートル、日本一の高さを誇る木造塔です。その構造は心柱を中心に耐震性を高めた設計となっており、長い年月を経ても現存しています。外観は優美でありながら、内部には仏像や密教の装飾が施され、信仰と美術の結晶といえます。塔は度々(4度)焼失しましたが、その都度再建され、日本建築史の粋を伝える象徴となっています。講堂は東寺の密教美術を象徴する建物で、内部には大日如来を中心とした21体の仏像が安置され立体曼荼羅を構成しています。この曼荼羅は、宇宙を仏の世界として表現した密教思想を視覚的に示すものです。これほど大規模かつ体系的に残る仏像群は世界的にも稀であり、東寺が「密教美術の殿堂」と称される所以となっています。