カブトガニの博物館、笠岡ラーメン(笠岡市)

笠岡市(人口約45000人)は岡山の南西部にあり県境を超えた福山市(広島県)の経済圏で文化的にも密です。
瀬戸内海に面し、南には広大な笠岡湾干拓地と大小32の島々からなる笠岡諸島が広がっています。
新大阪駅から新幹線(のぞみ)で福山駅に行き山陽本線で岡山方面に戻るのが早いですね(約80分)。
笠岡駅に降り立ち、いざ世界で笠岡だけの「カブトガニ博物館」途中にある「笠岡市立竹喬美術館」〈小野竹喬:笠岡で生まれた近現代日本画家の代表者〉干潟に咲く「笠岡ベイファーム」へぶら歩きと思ったのですが、思っていたより当日は傘がさせない程風雨が強く、大小32の島々が広がる笠岡諸島で映画(瀬戸内少年野球団)のロケ地にもなった真鍋島へ渡る船旅も諦め(残念!)、市内をぶら歩きしました。笠岡市役所周辺は代官所跡に残る旧小田県庁門、現在は笠岡小学校(歴史が漂う門、在学生のみならず卒業生も大いに自慢出来ますね)近くには「遍照寺多宝塔」があり、周辺は元門前町らしくお寺も多く落ち着いた町でした。話は変わりますが、途中にトイレが見つからず小学校側の笠岡市役所に立ち寄りました。当日は日曜日で閉庁してましたが職員の方がおられて丁寧に案内して頂きました。対応に感謝です、チョットしたことですが"いい町″

     笠岡小学校周囲        笠岡小学校旧校門       遍照寺多宝塔
笠岡小学校旧校門
遍照寺多宝塔


笠岡の陸地部では縄文時代の「津雲貝塚」が西大島地区で見つかっており、原始時代からの人の居住が確認されている。また島しょ部では奈良時代の「大飛島洲の南遺跡」が見つかっている。天然の良質な港湾が中世より中国地方山間部との街道が整い物流が大いに栄え、戦国時代には陶山氏や村上水軍の所領。江戸時代には福山藩となりその文化的な影響が現在も受けているとのこと。

市域には丘陵地が多く平地が少ないため、大規模な笠岡湾干拓地事業で笠岡諸島の一番本土寄りであった神島までの笠岡湾を干拓、これにより広大な農業用地および工業地域が造成され、山側から見た海側は広大な平地です。
道の駅「笠岡ベイファーム」も笠岡湾開拓地にあり、近くの花畑では8月ひまわり、10月コスモス、3月~4月初旬菜の花、4月下旬からは、赤やピンクなど色鮮やかなポピーが約4ヘクタールの花畑に1000万本ほど咲き誇っている(5月下旬まで楽しめるという)知人より送付された写真を見てスケールの大きさに見応えがありますね。

小学生のころ、夏休みに兄弟で笠岡の叔父さん宅へ遊びに行ったことがあります、当時は蒸気機関車でした。トンネルを通過する度に黒い煙が世者なく客室に入ってくるので慌てて列車の窓を閉めて又トンネルから列車が出ると開けて、初めての経験は楽しかった思い出があります。しかし幼い頃の夏休み旅行、窓越しに田舎の風景を眺めて"えらく遠くまできたな"少しセンチメンタルな気持ちで笠岡に来た記憶があります。町の商店街を「ぶら歩き」しましたが残念ながら(当然ですが)昔の面影を思い出す事はありませんでした。

 

〚笠岡ラーメン〛

笠岡のご当地グルメ「笠岡ラーメン」。鶏ガラベースの醤油味のスープに、豚肉ではなく鶏肉のチャーシューがのった笠岡ならでは の味です、当然市内には多くの「ラーメン店」があります。
笠岡駅からJR山陽本線で近かばには、福山市の「福山ラーメン」 尾道市の「尾道ラーメン」があり観光地を訪ねながら「ご当地ラーメン」食べ歩きをお薦めです。
瀬戸内三大「ご当地ラーメン」ですね。